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3.白い息


吐き出される体温は、

冷たい空気に融ける




一閃。
は紅い肉塊に変わる。
滴り落ちる液体は地面に吸い込まれ変色していく。
立ち込める臭いに吐きそうになったが堪える。
未だに慣れ無いその臭いを降り払うように刃を降り下ろし、血を払った。
息が白い。
痛むような寒い風の吹く日だった。



「誰か、斬ってきたのか?」

城に戻った時、珍しく声をかけてきたのは彼の主だった。
赤中心の服を纏った主は近付いて来る。

「血の匂いがする。」

クッとの悪い(見下したとも言う)笑いを浮かべた。
ある意味、主のこういった行動に慣れているので不快感はないが、あまり気分の良いものでもない。

「狙われたので、返り討ちにしたまでです。」

白い息ともにSDoqIDokYk=">6KiA6JGJを紡ぐ。
そのSDoqIDokYk=">6KiA6JGJに更に深い笑みを浮かべる主。

「それは良い心掛けだな。」

たまに目の前の主の事が分からなくなる。
男は心の中で溜息をつく。

本当にこのの心はどこにあるのだろう…

「張遼。」

不意に声をかけられる。
軽い様で重い不思議な声色だった。

「何でしょう?」

何も感情が籠って無さそうな声に内心恐怖を感じながら返事をする。


「死ぬな。」


一瞬、そのSDoqIDokYk=">6KiA6JGJに男は耳を疑う。
ありえない、とすら思う。
目の前の主がそんなことを言うわけがない。
そんなある意味失礼な事を頭の中で考えながら、返すSDoqIDokYk=">6KiA6JGJもなくただ茫然と主を見つめる。

「お前は、この先何があっても……」

先のSDoqIDokYk=">6KiA6JGJは聞こえなかった。
声が小さかったためか、男が聞くことを拒否したためかはわからない。
ただ立ち尽くすだけの男をおいて去ろうとする。

「…呂布殿……呂布殿!」

去ろうとする主の背中を追って声をかける。
ゆっくり振り返る主。

「どうした?」

それは、いつもの主の姿だった。
何も言えなくなる。
何が言いたかったのかも分からなくなる。

「……あっ……何でもありません。」

いつの間にか伸ばしていた手が虚空を彷徨う。
その姿に子供が見たことのないものを見た時のような不思議な顔をする主。
そして、しげに笑う。

「変な奴だな。」

そしてまた背を向けて去って行った。


肌を刺す様な冷たい風が吹く。
息が白い。




結局あの時、主に何を言いたかったのか分からなかった。



+++++
もうちょっと幸せな話を書いてやれよとか思わないでもないですが…
私には多分無理ですね。
私、好きキャラに間違った方向に色々求めてるから。
(しかも愛が歪んでいるので相乗効果)

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